おとぎ話『かちかち山』はご存知でしょう.『かちかち山』の「まきでおばあさんを殴り殺し、大鍋で煮てしまう」というシーンはたしかに残酷です。

しかし、その「残酷さ」は現実とはあきらかに区別された架空の物語の一部にしか過ぎません。

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《Column 考えるということ》

そもそも「夕焼けがなぜ赤い」と子供は思うのでしょうか。逆に大人は思わなくなってしまったのでしょうか。色の波長についての知識を持ったからでしょうか.現代社会においては、大人が持つ自然に対する探究心と子供が持つ探究心とは、微妙な違いがあるのではないかと思われます。

わかりませんは免罪符?

講義中には毎日の如くこういわれます。

「わかりません」

講義中熱心に問題に取り組んでいたあなたが私を呼びます。

「はい」と返答し書いている途中の答案をのぞくこむ私。

のぞき込んだ先にあるノートは、真っ白け、もしくは書いてあったものがあとかたもなく消去状態。
こんな答案に、どのようなヒントを与えればあなたの役に立つのでしょうか?(笑)

かといえば、意味不明、オリジナルスパイス満載の計算式の羅列。行が進むごとに、計算ミスが多発し複雑骨折を呈していることも多々。

このような答案には共通点があります。

問題文を読んでから、グラフ、見取り図を描くという、地道な作業をしようとする形跡が見られないのです。グラフを描く途中で気づくことや、見取り図を書くことで、つかめるであろう解法の糸口を見つけられないでいるのです。

 私は何度も言っています。(ヒツコイことも承知で)

「手を動かそう」

「ていねいな図を書こう」

「グラフを描こう」って。

手抜きで、問題を解こうだなんてアマイアマイ。まずは手を動かして、自分で描いた図を眺めていれば解法の糸口が見つかります。

「わかりません」っていう前にあなたが自分できることがたくさん残っています。

子どもはそういうものとして、その非現実的な空想の世界に立ち合うだけなのです。

そこからどのようなことを受け取るのかは、全面的に子どもにゆだねられています。

そして、(ここからが大事なのですが、)「空想と現実との間の行きつ戻りつ」が、「そこで育まれる豊かな想像性」が、子どもの主体的な精神形成にとっては不可欠なものであるにちがいないのです.

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